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ソシャゲアニメにおける溢れるキャラクター数の対処法

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 ソシャゲのアニメ化が増えてきた。有名な作品だと「艦隊これくしょん」、「刀剣乱舞」、「アイドルマスター」シリーズ、「バンドリ」などが挙げられる。今期(2018年春アニメ)の場合は「ウマ娘」、「ラストピリオド」、「パズドラ」、そして2クールで放送している「刀使ノ巫女」などがソシャゲ原作のアニメとして絶賛放映中だ。

 今回はそんなソシャゲアニメの問題となる「キャラの多さ」についての話。

キャラの多さ

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 ソシャゲ原作アニメの悩みの一つとして「キャラの多さ」があげられる。例えば「アイドルマスター」は、2016年に発売された全アイドル図鑑に総勢282人とあるし、今放送されている「ウマ娘」のゲーム公式サイトには60キャラが紹介されている。またパズドラのモンスター図鑑は現在No.4586まである(同じキャラで名称やデザインが異なる場合もある)。ポケモンのように何クールも続くアニメなら毎話1キャラに焦点を当てた話もできるかもしれないが、ほとんどが1クール、長くても2クール作品で制作される。その中でストーリーをどうするか、そしてどのキャラを出すのかという問題は付きまとってくる。

ストーリー重視

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 2017年4月に放送された「グランブルーファンタジー ジ・アニメーション」は王道ファンタジー路線でストーリー重視でメインとなりキャラクターしか出てこなかった。しかし最終回の12話では、強いキャラクター達がたくさん主人公を助けるために登場した。そして最後には俺たちの旅はこれからも続く!という熱い展開かつ打ち切りエンドみたいな終わり方で最終回は幕を閉じた。ただEXTRAという形で主人公がもし"女性だった場合"の話が描かれ、主人公が男女両方から選べることができるグラブルらしい特別回が描かれて、こういったifの話は面白いと思った。ポケモンもサトシではない女の子の主人公だったらどうなっていたのだろう。グラブルは王道ストーリーを行くも尺も足りず、キャラクターも出すだけ出して終わっていったが、それでも安定した面白さがあった。

キャラの格差

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 キャラクターが多いとどうしても格差は出てしまう。その差をまじまじと見せつけられたのがTVアニメ「アイドルマスター SideM」だ。「アイドルマスターSideM」は男性のアイドルマスター版。「理由あって、アイドル」をキャッチコピーとして、元弁護士や元医師、元パイロットなど前職を持つ大人な彼らがアイドルとして成長していく作品。

 このSideMもキャラクター数は多い。そしてそのキャラ数をどうアニメで出してくれるのかと思えば、初期メンバー優遇という形になってしまった。アニメで描かれるアイドル達はSideMの初期からいるキャラクターとそのユニット・グループ。途中から登場したアイドル達は毎話1シーンで少し描かれるだけで、しかもアイドルではなくまだ現役で働いている姿だった。

 アニメでアイドルをやっていた初期のキャラクター・グループにはそれぞれ新曲が追加された。しかし1シーンしか出てこなかったキャラクター達のグループにはそれがない。それでも我慢強く応援し続けることは大切かもしれないが、格差が広がってしまうのは悲しいものだ。

追記2018年11月20日

2018秋アニメではアイドルマスターSideMのキャラクター達をデフォルメした描いたアニメが絶賛放送中だが、そこでは途中から登場したアイドル達も描かれいて、これで本当に全員がアイドルとして登場。救われた形にはなった。

とにかく出してくれ

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 「ウマ娘」にもメインとして描かれるキャラとあまり描かれないキャラがいる。ゲーム公式サイトには60のウマ娘たちが紹介されているが、アニメ公式サイトには20のウマ娘しか紹介されていない。これはもう仕方がないことだけど、好きなキャラが出てこないのは悲しいもの。それを少しでも無くそうとしてくれたのは「刀剣乱舞 花丸」。1期2期でほとんどのキャラクターを登場させたのではないだろうか。2期はまだ視聴できていないのだが1期では見事に可能な限りのキャラクター達を出してくれた。またストーリーも無茶苦茶ではなくてきちんと内容のある話となっていて素晴らしかった。

 どこぞの3話で不幸な感じになるソシャゲアニメとは違った。むしろ戦闘・シリアスをテーマにした「活撃 刀剣乱舞」も放送されていて、こういった趣旨やスタイルが違った2作品を作れるほど人気の「刀剣乱舞」のすごさを感じた。

活撃 刀剣乱舞」はキャラクターの登場に格差が出たが、「刀剣乱舞 花丸」があるから多少は仕方がないと思っている。

独自の方向性

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 こうしてソシャゲの溢れんばかりのキャラをどうアニメで出すのかという問題は常にあるわけだが、「ラストピリオド」ではうまい具合にそれを解消していたので紹介したい。

 『ラストピリオド 終わりなき螺旋の物語』第8話「水着貝」では、第8支部のメインキャラ達は海へとバカンスに行くかと思いきや、そこで待ち受けていたのはバイトだった。そして同じく海へバカンスへやってきたソシャゲで登場するキャラクター達。話の展開なんてあってないようなものでとにかく数多くのキャラクターが登場した。しかも水着姿で。正直まだ出でてくるの!?と思わんばかりにキャラがたくさん出てきた。ソシャゲをプレイしていないと分からない。私はソシャゲをしていないので誰?誰?誰!?とひたすらクエスチョンマークだったが、可愛い!あ、この子も可愛い!可愛いいいいい!と誰かよくわからないけどキャラデザが良かったので楽しく見ることができた。

 「ラストピリオド」はソシャゲ原作だがソシャゲメタ的な要素が多く含まれていてアニメの中で「詫び石はよ」「2話で早くもテコ入れか。女キャラ揃えて温泉回。サービスしすぎ」「毎回キャラ作るのしんどい」など独自路線をひた走っている。7話では「けものフレンズ」を想起させる話が描かれてかなりの衝撃を受けたものだ。

 結局なにが言いたいんだってことだけど、ソシャゲ原作アニメ「ラストピリオド 終わりなき螺旋の物語」最高だから見てねってことです。

 おしまゐ

 

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