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アニメ「鬼滅の刃」のサブタイトル演出の表現力がやばい

 鬼滅の刃のアニメでは毎回OP後にサブタイトル(副題)が出てくる演出となっているのですが、そのサブタイトルを表示する背景のデザインがとても良いのです。

※本記事にはアニメ「鬼滅の刃」第10話までの内容を含んでいます

 

炭治郎と襧豆子…一と十

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 1話ではその物語とサブタイトルの意味するところから、サブタイトルの演出はも本編のラスト、ED前に表示されました。1話のサブタイトルは「残酷」。そしてその背景に映し出されているのは襧豆子の着物の柄でした。

 第1話のサブタイトル演出は襧豆子の柄が描かれているものの、その色みは赤と黒で鮮血の赤と、絶望の黒をイメージさせる色彩は「残酷」という言葉も相まって「鬼滅の刃」という作品がどういった作品であるかをよく表しています。

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 この襧豆子の柄のデザインは第5話、第10話のサブタイトル背景にも登場します。ただし10話では襧豆子の兄である炭治郎の羽織のデザインも一緒に描かれており、サブタイトルは「ずっと一緒にいる」なのでかなりエモい。

 また1話は赤と黒の暗いイメージの色彩だったが、10話は炭治郎の髪の色である臙脂色にも近い色彩で、濃くて暗い色彩を使っているサブタイトル演出の中では明るく、二人の前を向く姿勢を感じることができる。

竹林…三

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 3話では炭治郎が修行をつんでいる山の竹林をイメージとした背景が描かれている。これがまた良いデザイン。10話の中でこの3話のサブタイトル背景が一番好きです。

 しおりにして使いたいですね。

鬼舞辻無惨…七

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 7話のサブタイトルは「鬼舞辻無慘」。このサブタイトルの演出に背景デザインはなく、代わりに今まで文字の色が白色だったのが、文字色が真っ赤に変更されている。背景のデザインはなく、黒と濃い赤のグラデーションというシンプルさと、赤字で強調される鬼舞辻無慘という名前が、この人物の不気味さをうまく表現している演出。

柄物…九

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 9話はシンプルに手毬と矢のデザイン。炭治郎を襲う鬼の特徴でもある手毬と矢印を表現したものであるが、手毬はそのまま手毬として描かれているのは良しとして、矢印を扱う鬼を弓矢の矢の形で表現している。

 これは矢印の鬼が弓矢の矢からイメージされて生まれたものだから、矢を使ったのかどうかが気になるところ。

 ほかのサブタイトル演出については、本編を見ていただくとして、鬼滅の刃は色彩美が本当に美しい。まじでおすすめ。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable