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TVアニメ「Re:CREATORS」を見たので感想と評価

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 2017年に放送された「Re:CREATORSレクリエイターズ)」。ようやく見ることができたので、その感想と評価でも書き記しておこうと思う。ネタバレがひどいので視聴していない方は注意した方がいい。

レクリエイターズ

 レクリエイターズはアニメや漫画のキャラクターが現実世界にやってくる作品。基本的に作品一つに対して、一人のキャラクターが現実世界へとやってくる。剣と魔法の世界観を持つファンタジー作品のキャラクターや、ロボットアニメの主人公、ファンタジーの伝記モノ作品の騎士や、魔法少女などジャンルは様々だが共通点はアニメや漫画といった作品から登場すること。

 そうしたアニメや漫画から現実世界へとやってきたキャラクター達のことをレクリエイターズでは「被造物」と呼んでいる。そしてこの被造物たちからすれば作品を生み出した作者は「創造主」になる。

定番キャラの異種格闘技

 この被造物たちがどうして現実世界へとやってきたかは本編のネタバレになってしまうのだが、そういう話は置いといて、このレクリエイターズに登場する被造物・キャラクターたちは定番作品の定番キャラクターをモチーフとして描かれているところがあるため、既視感が強くある。一番わかりやすいのは魔法少女であろう。子供向けの魔法少女作品から現れた魔法少女まみかは「魔法少女まどかマギカ」や「プリキュア」を思い浮かべさせるキャラクターだ。ネタバレになってしまうが、魔法少女まみかは一番最初に死んでしまう。こういったところは近年のブラックな魔法少女モノであることを強く印象付ける。

 また大きなロボットを扱う作品のキャラクターも登場するが、インタビュー記事によるとエヴァンゲリオンをモチーフとしているそうだ。ロボットのデザインはエヴァとはだいぶ違ってゴツゴツとしているが、そのロボットを扱う主人公は碇シンジをモチーフとしているらしい。だが私は本作に登場するキャラクターを見てエヴァンゲリオンというよりナイツ&マジックを思い出した。

 これはきっと他のキャラクターも同じで、レクリエイターズでは幽体のような武者を従えて戦闘をするキャラクターが登場する。それは「ペルソナ」シリーズであったり、「シャーマンキング」のようでもあって、何かしらの作品を思い出させる。

 こうしたどこかで見たことがあるような作品を思い出させるキャラクターが集まって異種格闘技戦をしだすのだから面白くないわけがない。魔法少女まどかとエヴァ、麻倉葉が一堂に会して戦っているようなものである。

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どこかで見たことあるという気持ち

 レクリエイターズに登場する被造物たちは「どこかで見たことある」という気持ちが付きまとうが、モノにはこの気持ちがとても大事な要素だ。

 新しすぎると人は拒否感を示すものだ。逆に古いものは時代遅れと手に取る人はいない。大事なのは今ある作品に+1すること。レクリエイターズはどこかで見たことあるような作品を作り上げ、それらを異種格闘技させることで面白さを作り出した。

 そして被造物と作者の関係という新たな要素は創作をする人々に多くの気づきを与えるものとなった。

パロディとしてのレクリエイターズ

 被造物を呼び出した人物はアルタイルと呼ばれる軍服の女。これは二次創作物であり、レクリエイターズにおけるボスだが、このアルタイルを作り出した少女が自殺したことによって、この世界への憎しみをアルタイルが背負い、世界を滅ぼすために被造物を呼び出し世界を衝突させ崩壊させようとする。

 ストーリー展開は少し謎が残るかなと思うけれど、この物語、そして終わり方さえどこかで見たかのような展開で、このレクリエイターズは一種のパロディと見ることもできるかもしれない。

 みんなが見たい展開、驚く展開で終わりを迎えるといった点ではレクリエイターズの終わりはよかったと言える。

被造物と作者の関係

 レクリエイターズの面白いところはアニメや漫画から登場したキャラクター・被造物たちが自信を作り出した作者と対面するところにある。被造物からしてみれば作者に自分が願う内容を書かせることができれば世界を変えられるわけだ。

 それこそ争いにまみれた世界を嘆く主人公は、どうしてあのような世界を書いたのだ、平和な世界に早くしろと作者に詰め寄るだろう。実際レクリエイターズ本編の中で娘を失い自ら殺めた刑事のおっさんが作者になぜ娘を殺したと聞く場面がある。作者は「面白いからや」と突っ返す。これは一つの真理であり、物語というのは面白いから物語として評価される。面白さのためなら人は死ぬ。それが創作というもの。

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創造主は運命に人格がついただけ

 ある被造物は作者についてこう考えを示した。

「創造主ってのはただ単に運命に人格がついただけの代物」

 達観した考えだが、これはなるほどなと思った。どんなに自分の世界を嘆き、この世界を作った創造主に文句を言ったところで変わりはしない。運命と対話したところで運命は変わらない。それが運命だから。

この作品では主人公ではなかったのだ

 レクリエイターズに登場する被造物の中にはその作品の中で「主人公」と呼ばれるキャラクターも数多く登場する。そして自分たちは主人公だからとボスのアルタイルを倒せる存在だと信じ、儚く散っていくわけだが、アルタイルが放つ「この物語では主人公ではなかったのだ」という一言は重い。主人公も場所が変われば脇役になる。その考えはスピンオフのようにも見える。

 スピンオフはいつもは脇役のキャラを主人公にした作品。その時、元の主人公は脇役へと変わる。このレクリエイターズにおいては違う作品で主人公だったキャラクターたちもただの脇役。レクリエイターズの物語を面白くする舞台装置の一つということ。世知辛い。

みんなが見たい展開

 レクリエイターズは一種のパロディともいえると書いたが、みんなが見たい展開をとにかく詰め込んだようにも見える。

 それは魔法少女が死ぬといううつな展開から、敵側にいたキャラとの共闘という熱い展開まで様々。時には自爆してでもこいつを止めるといった展開や、ボスを倒したと思いきや倒してはいなかったという展開。それは色々な作品で見てきた展開だが、そういったアニメや漫画あるあるの展開をとにかく詰め込んだのがレクリエイターズだと私は思う。だからこそ展開に無理が生じている部分もあるのだが、あーこういう場面あるあるだよね!という盛り上がりがあるのがこのレクリエイターズ

 最終回ラストの演出でさえ、よくある展開の一つだが、この終わりが見たかったんだ!とも言える。そうした創作物のあるあるが詰め込まれつつ、作者と被造物の想いを描いたレクリエイターズ。超オススメです。

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