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【上野さんは不器用】第1話感想「田中くんは鈍感」

第1話「実験その1「ロッカくん」/実験その2「クマタンダー2号」」

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「上野さんは不器用」第1話。前半の実験その1ではどんな汚い水でもきれいにろ過するロッカくんによって上野さんのおしっこをろ過した飲料を田中に飲ませようとするお話。「女子中学生の桃色天然水」は名言。ロッカくんパート最後には上野さんが田中くんのことを好きとはっきりと明言していてアニメから入った人でも分かりやすい。

後半の実験その2はクマタンダー2号といった「局所的な空間を不可視領域にする」よくわからないアイテムのお話。2号ということは、1号があるはずだが失敗したのだろうか。このクマタンダー2号を使えば女子のスカートをどんなにめくり上げてもパンツを見られることはないだろうと上野さんは田中に対してスカートをめくりあげる。

この2つのお話で分かることは上野さんは愛の表現は不器用だなという点と、田中くんが鈍感すぎるというところ。上野さんが下半身の話の時に「男にあって女にないもの」と言っているものの田中くんは「なんですかそれ見せてください」と上野さんのスカートをあげようとしており、おいおい田中くん大丈夫か?と思うほど。これが策士なら田中くんは相当の切れ者だけどね。

第1話の感想と考察

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実験その1では上野さんはタイツを履いていたが、実験その2ではタイツは履かず生足。この対比が後半パートでよりスカートの中を気にさせる構造になっていて面白い。

上野さんの回想の中でクリスマスに「EAT ME」、バレンタインデーに「ギブユー」と書いた衣装のコスプレをしていたが田中くんは無反応。こういった無反応の蓄積によって上野さんの行動はエスカレートしていったものと思われる。上野さんは本来「田中のに愛の告白をする」ことが目的にありますが、それがいつしか「女として見られたい」もしくは「性的な目で見られたい」という欲求に変化しているようにも思えてくる。しかし無反応で何も考えてなさそうな田中くんが好きだからこそ、あれだけの行動ができるのだと思う。もし田中くんが性に目覚め、上野さんを性的な目で見始めたら上野さんは今までしてきた行いをどう振り返るのだろう。そんなことを考えてしまう第1話でした。

上野さんは不器用 1 (ヤングアニマルコミックス)

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© tugeneko・白泉社/上野さんは不器用製作委員会

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