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「らき☆すた」と「小林さんちのメイドラゴン」のコミケ回を見る

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 京都アニメーションが制作している2017冬アニメ「小林さんちのメイドラゴン」第7話に"コミケ"が登場しました。京都アニメーションは2007年放送の「らき☆すた」でもコミケを描いており、10年の間に京アニがどれほど変化したのかをこのコミケ回から見てみることにしましょう。

目次



監督、絵コンテ、演出について

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 コミケ回が描かれた「らき☆すた」第12話と「小林さんちのメイドラゴン」第7話の脚本、絵コンテ、演出、作画監督をwikpediaを参照にして比較したところ、武本さんと北之原さんが2話とも関わっていました。お二方とも京アニの方で、多くの京アニ作品に関わっているため、このコミケ回を担当しているのは偶然なのか必然なのかはわかりません。

東京ビッグサイト

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らき☆すた」第12話より/「小林さんちのメイドラゴン」第7話より

 それではアニメ本編へ。まずはコミケ会場の東京ビッグサイト。左(1枚目)は「らき☆すた」より、右(2枚目)は「小林さんちのメイドラゴン」より。安定のアングルで、これぞ東京ビッグサイトだぞと言わんばかりの造形に圧倒されます。私はコミケに参加したことはなく、東京ビッグサイト自体にも足を運んだことはありませんが、ビッグサイトを見ると「コミケ」が最初に出てくる程度には見慣れたものです。

 らき☆すたはこのコミケ回しか視聴していないため、作風がわかりませんが、らき☆すたの作風よりもリアルに描かれているように感じました。小林さんちのメイドラゴンでもそれは同じで、この東京ビッグサイトはリアリティ重視に描かれているように思います。

ひと。ひと。ひと。

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らき☆すた」第12話より

 コミケと言えばやはりその膨大な来場者。この膨大な人の頭を描くのは大変な作業でしょう。特に髪や服装の色指定もひとつひとつ設定しなければならず、2007年でこのクオリティ。まあ2007年のアニメがどういった作画時代だったか詳しくありませんが、非常に素晴らしい出来上がりです。らき☆すたではコミケに来た最初のシーンだけこのように細かく人が描かれていますが、その後はらき☆すたの作風に戻っているのか、簡易的な人の画になっています。

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小林さんちのメイドラゴン」第7話より

 対して「小林さんちのメイドラゴン」では、「らき☆すた」より色味がとにかく明るい。メイドラゴン自体がカラフルな作品だと思いますが、これだけの人を描き、なおかつ色が多く使用されていて細かさがより目立ちます。見比べると「らき☆すた」のコミケは少し暗い印象を受けます。どちらがリアルなコミケなのかは行った方がきっとコメントしてくれるでしょう。

 また「らき☆すた」では簡易的な人が描かれていたコミケ会場内ですが、「メイドラゴン」ではすべてのシーンで一人ひとり細かく描かれていて、一度見ただけではすべてを把握できない。その細かさは10年で培ってきた技術の集大成なのか。何度見ても新しい発見ができるコミケ回となっています。

コスプレ

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らき☆すた」第12話より/「小林さんちのメイドラゴン」第7話より

 コミケの醍醐味の一つコスプレ。らき☆すたでは見覚えがあるキャラクターたちに扮したコスプレイヤーがちらほらいます。対してメイドラゴンでは、あちらの世界である異形のもの達がコスプレイヤーに混ざり本来の姿で羽を伸ばしている姿が描かれています。そのためか見覚えがあるキャラクターのコスプレをしている人は描かれていないようです。コスプレといえば同じく京アニ作品「氷菓」の文化祭の回で描かれていました。その時は見覚えがあるキャラクター達でしたので、メイドラゴンも異形のものという話じゃなければ(もはや別作品)、もしかしたら見覚えのあるキャラクターたちが描かれていたかもしれません。

おわりに

 以上簡単に「らき☆すた」と「小林さんちのメイドラゴン」のコミケ回を見てきました。この2作品以外では「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」や「ゆるゆり」でも"コミケ"を描いていたり、「ステラのまほう」では"コミマ"と表現して描かれたりと、漫画アニメのコミケの描き方の違いを見るのも楽しいです。

 「らき☆すた」第12話、「小林さんちのメイドラゴン」第7話は両作品ともdアニメストアで視聴可能です。気になる方は見てみては。

 おしまゐ。