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「リズと青い鳥」を見たので感想書くよ!

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 「リズと青い鳥」を見てきました。「響け!ユーフォニアム」はTVアニメは全部見ていて、スピンオフにあたる「リズと青い鳥」はユーフォニアムとはキャラクターデザインが違って「聲の形」のキャラデザに似たデザインに変更されています。ユーフォニアムとはまた違った描き方をするということで映画を見たらどんな印象を抱くだろうかとわくわくな気持ちいっぱいで見に行ってきました。

夏紀かわいい

 「響け!ユーフォニアム」の時から中川夏紀を推していました。今作ではメインキャラクターとして登場し、希美とみぞれの関係を見守っています。特に印象に残ったのは夏紀の目。「リズと青い鳥」は目の動きや目線をよく描いてある作品で、夏紀の目もまたよく動く。どこのシーンだったかきつねみたいだなと思う目がありました。「響け!ユーフォニアム」では希美のことをとても大切に思っているなと感じましたが、今作でも大切さが滲み出ているようでした。

 また、新しく部長になった吉川優子との掛け合いも相変わらずで、これぞ犬猿の仲!というやり取りはクスッと笑えて、進路の話になった時も偶然一緒の大学を志望していて夏紀が「ずっと友達だよ♡」とちゃかして言うと優子は「まじ最悪なんですけど」とやりとりしているシーンは最高でした。こんなこと言いつつも一緒に祭りやプール行くところが尚良いですね。

リズと青い鳥

 タイトルの「リズと青い鳥」は吹奏楽部のコンクールの自由曲の名。同時に絵本や文庫にもなっていて、文庫のデザインから名著らしいことが伺えます。文庫本にもなっていて絵本としても販売されていて、しかもそのタイトルをイメージされた曲も存在する。希美は小さい頃読んだなと言っていたことからも昔からある本なのでしょう。

 物語はリズの元に青い鳥が人間としてやってきて仲良くなるも、リズは青い鳥を大空に羽ばたかせたいと考えます。最後はリズは青い鳥に大空に羽ばたいて、さようなら。と声をかけ青い鳥は大空に羽ばたいて二人は別れてしまいます。この物語を読んだ希美は「でもまた青い鳥はリズの元で戻ってこればいいのにね」と言います。それは物語の最後は「ハッピーエンドがいい」という想いからで、この発言からこの映画「リズと青い鳥」もまたハッピーエンドで終わるんだろうなーなんてことを思いました。実際バッドエンドではないんだけど、これがハッピーエンドなのかはよくわからなかったですけど。

物語はまだ続く

 映画というのは長くても2時間ぐらいで、今回の「リズと青い鳥」の上映時間は90分。観終わってから感じたことは少し短い。というのも終わり方が私には合いませんでした。どうにもまだまだ二人の物語は続くよ!という感じの終わり方は好きではなくて「目標があってその目標を達成して日常に戻る」というスタイルの映画が好きなんです。例えば中二病でも恋がしたいでは2人の関係が壊されてしまいそうだ、そうだ逃避行しよう!と各地を周り、最終的に二人の関係は壊されない。という目標が達成されてまた日常に戻っていきます。「ハイスピード!」でも4人でリレーを泳ぐと目標を立てて壁にぶつかり、なんとか最高のチームを作っていく姿はとてもよかったです。

 今回のリズと青い鳥でもコンクールまで描かれるのかと思いきや、二人の関係性が再構築されるところで終わりコンクールはまだちょっと先。ここでED流れるの!?と思ってしまいました。そのためか、見終わった直後は「あーここで終わりかー」と少し落胆。それでも振り返ると、京アニらしい描き方というか繊細な映画だったなーとしみじみラーメンを食べながら思っていました。

一番好きなシーン

 見終わり振り返っている時に一番よかったなーと感じたシーンは、「響け!ユーフォニアム」でメインキャラクターだった久美子と麗奈が校舎裏で希美とみぞれのパートを二人で吹くシーン。久美子と麗奈はどういう想いであのパートを吹いたのだろう。私たちならこう吹きますと言わんばかりの力強さを感じたし、あの演奏によって希美とみぞれは気付きを得ます。また、ユーフォニアムでは「特別」というキーワードがあって久美子や麗奈は特別でありたいと願い、切磋琢磨し高みに上り詰めていました。「リズと青い鳥」では希美は自身のことを「普通」と称し、みぞれは「特別」であると言いました。希美は少しでも特別に近づきたいと願っていたのだろうか。

 どうしても「響け!ユーフォニアム」の話が好きで久美子や麗奈が出てくるシーンはささいなシーンでも注目していたためか、この二人の演奏シーンがとても印象的で久美子と麗奈が吹き終わってから笑顔で話しているシーンは心が浄化されました。

おわりに

 私としては、「響け!ユーフォニアム」のキャラクターデザインの方が好きですので、ぜひコンクール編を3期として描いてほしいものですが、Free!3期やツルネ、ヴァイオレットエヴァーガーデンの新作も控えていますし、どうなることやら。

 ちなみに来場者特典は「Free!」の缶バッジでした!やったね!

 おしまゐ。

 

響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編 (宝島社文庫)
 
響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 後編 (宝島社文庫)